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≪悪魔のファミリー≫を新たな視点で描く『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』発売決定

≪悪魔のファミリー≫を新たな視点で描く『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』発売決定

この度、1969年8月にハリウッドを震撼させた<シャロン・テート/ラビアンカ夫妻殺害事件>を起こしたカルト集団の首領チャールズ・マンソンとその手下たちであるファミリーを描いた映画『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』のBlu-rayとDVDを2020年1月8日に発売することとなりました(発売・販売元:キングレコード/Blu-ray・DVD同時発売・レンタル同日開始)。今年はこの凄惨な事件からちょうど50年となる節目の年であり、同じ事件を扱ったクエンティン・タランティーノ監督の話題作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』も公開されるなど、マンソン・ファミリーに注目が集まっています。

■マンソン・ファミリーとは何だったのかを新たな視点で描く。
メアリー・ハロン監督と脚本のグィネヴィア・ターナーの『アメリカン・サイコ』(00年)の女性コンビが生み出した本作は、実際に起こったマンソン・ファミリーによる無差別連続殺人を題材に、マンソン・ファミリーの女性メンバーがいかにしてマンソンと出会い、洗脳と狂信の果ての殺人、逮捕、収監という負のスパイラルに堕ちていったかを描く。原作はエド・サンダースによる「ファミリー-シャロン・テート殺人事件」。平和的なヒッピー集団が戦闘的殺人結社と化するまでを綴った原作を基に、新たな視点を盛り込むために実行犯の一人レスリー・ヴァン・ホーテンの長きにわたる獄中生活の記録の要素も取り入れられた。これにより殺人そのものではなく、カルト集団に参加するところから収監されるまでを、主要な女性メンバー3人を中心に描き、今まで作られた数多くのマンソン関連映画作品とは異なる、マンソン事件に対する新たな見方を提示する。
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■人気TVシリーズ出演の注目俳優たちの共演にも注目。
マンソン・ファミリー役には、TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のジリ役ハンナ・マリー、ケヴィン・ベーコンの娘でTVドラマシリーズ「13の理由」のスカイ役ソシー・ベーコン、そして新鋭のマリアンヌ・レンドンが扮し、チャールズ・マンソンをイギリスTVシリーズ「ドクター・フー」や11代目のドクターで知られるマット・スミスが演じるなど、注目俳優の出演も見どころ。さらにはマンソンを音楽業界に紹介してしまったビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソン、そしてシャロン・テート殺害のきっかけとなったともいわれている音楽プロデューサーのテリー・メルチャーのキャラクターも登場する。
SUB3_charlie says
チャールズ・マンソンとファミリーの起こした事件はそのあまりもの凄惨な内容で、アメリカでは誰もが知る歴史的事件。過去にはマンソンの裁判の模様を描いた『ヘルター・スケルター』(76年)、ファミリーと殺人事件を現代とミックスさせた『チャールズ・マンソン』(03年)のほか、マンソン・ファミリーを題材にしたテレビシリーズ『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』(15年~)など、いままで数多くのマンソン映像作品が作られている。そして今年公開されたクエンティン・タランティーノ監督の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』も1969年のハリウッドを舞台に、マンソン・ファミリーとシャロン・テート事件をフィーチャーした作品だった。『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』はファミリーの内部をマンソンではなく女性たちを軸に描いているがゆえ、ファミリー内の人間関係からその生活ぶりが丁寧に描かれ、ファミリー形成の過程と恐ろしさを詳細に理解できる内容となっており『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の背景をより深く理解するためにも2作を合わせた鑑賞が最適な作品ともなっている。

【1969年8月、全米を恐怖に陥れた<悪魔のファミリー>が起こした残虐事件。シャロン・テート/ラビアンカ夫妻殺害事件とは。】
1969年8月9日未明、『ローズマリーの赤ちゃん』(68)で知られる鬼才ロマン・ポランスキー監督の夫人であり女優のシャロン・テートが妊娠八か月の身重な体をズタズタに切り裂かれ、ハリウッドの自宅で友人4人とともに惨殺された。玄関のドアにはテートの血液で“Pig”(ブタ)の文字が残され、5人の死体の合計の刺し傷は102を数えた。翌日にはロサンゼルスに住むラビアンカ夫妻が残忍な手口で殺害され、現場には血で“Death to pigs”(ブタに死を)“Healter Skelter”(綴りを間違えてしまっている)と書かれた。69年末に逮捕されたのはチャールズ・マンソンとその信者=ファミリー約20人。マンソンは自らをキリストの復活、悪魔とも称してコミューンを形成していたカルト集団の首領。ビートルズに心酔し、楽曲「ヘルター・スケルター」をもとにした独自の終末論を展開、やがて地球上に黒人が白人を皆殺しにする人種戦争が勃発、その間地底王国に身を潜めていたマンソン軍団が満を持して姿をあらわし、自身が世界の王となって黒人を自由自在に操るというもの。この人種戦争の決行が<ヘルター・スケルター>であり、ブラックパンサー党の仕業に見せかけ、戦争を引き起こそうとしたのがこれらの惨殺事件。殺人の実行犯はマンソンに盲従する二十歳前後の女たちを中心としたファミリーのメンバーだった。
SUB9_charlie says
【作品情報】
Blu-ray:http://kingmovies.jp/library/kixf-651
DVD:http://kingmovies.jp/library/kibf-1676