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『曽根崎心中』『キッドナップ・ブルース』ユニークな主演俳優が群を抜くATG2作が初BD化!

『曽根崎心中』『キッドナップ・ブルース』ユニークな主演俳優が群を抜くATG2作が初BD化!

この度、キングレコードでは、日本アート・シアター・ギルド(ATG)の旧作を発売している“ATGライブラリー”シリーズの最新リリースとして、『股旅』(78年/増村保造監督)、『キッドナップ・ブルース』(82年/浅井慎平監督)の2作品を最新のHDデジタルリマスターで11/6(水)に発売することが決定しました。両作品とも初Blu-ray化となります(発売・販売元:キングレコード/DVD同時発売)。

  1960年代に発足し、既存の日本映画とは一線を画し、前衛的な芸術作品や野心的な青春映画を中心に傑作の数々を世に送り出した伝説の映画会社「日本アート・シアター・ギルド(ATG)。今回最新のHDデジタルリマスターで初Blu-ray化が実現したのは、ダウンタウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童の本格的映画出演作『曽根崎心中』と、コメディアンとして活躍していたタモリ(森田一義)を主役に据えた『キッドナップ・ブルース』。両作品とも映画俳優ではないタレントを主演に据えた異色かつ見ごたえのある作品だ。

梶芽衣子が各賞を総なめ!素顔の宇崎竜童で人形浄瑠璃の物語を増村保造が映画化『曽根崎心中』
Sonezaki_MAIN  1978年に公開された『曽根崎心中』は、「此の世の名残り、夜も名残り…」の道行文で知られる近松門左衛門の人形浄瑠璃の傑作を、抑圧的な環境に対抗して意志的に生きる女性像をプログラム・ピクチャーの中で追求した増村保造監督が映画化。20代でイタリアに留学し、ルキノ・ヴィスコンティやフェデリコ・フェリーニなどイタリア・ネオリアリズモの巨匠に師事し、『清作の妻』(65)、 『兵隊やくざ』(65)を発表し、のちに大映ドラマ「赤いシリーズ」なども手掛けた増村監督の代表作の一つ。ATGでは三島由紀夫の原作を映画化した『音楽』(72)に続く2作品目。「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で大人気のダウン・タウン・ブギウギ・バンドのリーダーだった宇崎竜童がトレードマークのサングラスを外して本格的に俳優デビューしたことも話題になり、お初役の梶芽衣子の演技は絶賛され、ブルーリボン賞主演女優賞をはじめ数多くの賞を受賞した。

主演タモリ、多彩な人物たちが織りなす奇妙な旅のスケッチ『キッドナップ・ブルース』
MAIN  1982年に公開された『キッドナップ・ブルース』は、コメンテーター、音楽プロデューサー等、多彩な顔を持つ写真家・浅井慎平が脚本、監督、撮影の全てを担当し、コメディアンとして活躍していたタモリを主演に据えた異色作。売れないミュージシャンと鍵っ子の孤独な二人が日本列島を自転車で旅する姿を夏から秋へ、そして冬へと移ろう美しい風景の中に捉え、様々な人々との出会いと別れを描く。ジャズ好きで知られるタモリがトランペットを吹くシーンがあったり、日本を代表するジャズピアニストで本作の音楽も担当した山下洋輔が本編にもピアニストとして登場したり、桃井かおりが少女の母親として声の出演をするほか、映画評論家の淀川長治や岡本喜八監督、室田日出男、宮本信子、伊丹十三、竹下景子、所ジョージら多彩なゲスト陣が出演していることにも注目。また、タモリが歌う挿入歌「狂い咲きのフライデイナイト」は桑田圭祐が昨詞作曲を手掛けたのも話題となった作品。


【作品詳細】
<曽根崎心中>
Blu-ray:http://kingmovies.jp/library/kixf-642
DVD:http://kingmovies.jp/library/kibf-1665
<キッドナップ・ブルース>
Blu-ray:http://kingmovies.jp/library/kixf-643
DVD:http://kingmovies.jp/library/kibf-1666