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7/18(水)C・イーストウッド×マイケル・チミノ『サンダーボルト』Blu-ray&DVD発売決定!

7/18(水)C・イーストウッド×マイケル・チミノ『サンダーボルト』Blu-ray&DVD発売決定!

クリント・イーストウッド主演、『ディア・ハンター』のマイケル・チミノ監督デビュー作やっと国内初ブルーレイ化!!

この度、クリント・イーストウッド主演、『ディア・ハンター』(1978)や『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985)などのマイケル・チミノ監督のデビュー作、『サンダーボルト』が遂に7月18日(水)にHDマスターで待望の国内初ブルーレイ化、DVD再発売となることが決定いたしました。
本作は、『ダーティハリー2』(1973)の脚本をジョン・ミリアスとともに共同執筆し、クリント・イーストウッドに抜擢されたマイケル・チミノが初めて監督を手掛けた記念すべき作品で、当時『ダーティハリー』シリーズの大ヒットにより、マネーメイキングスター2年連続1位を獲得して大スターの地位を確立していたイーストウッドが、『真夜中のカーボーイ』(1969)や『スケアクロウ』(1973)などを彷彿させる男の友情とロマンを描くロードムービーに挑戦した一篇。
1969年にアメリカ映画界に大きな変革をもたらした『イージー★ライダー』(デニス・ホッパー監督作)以降の、日本では<アメリカン・ニューシネマ>と呼ばれた新しいハリウッドの映画群の中の一本とも捉えられる、アクション映画が多いイーストウッドのキャリアでも異彩を放つ作品です。
俳優業を中心としつつ監督業にも乗り出し、自身のマルパソ・プロダクションで出演作などすべて企画段階からイニシアチブをとっていたイーストウッドは、チミノによる脚本に惚れ込み、自身で監督も手掛けるつもりも、最終的にはマイケル・チミノにチャンスを与え、結果とてつもない傑作となった次作『ディア・ハンター』でアカデミー作品賞、監督賞も受賞するというチミノ監督の才能を見出す作品となりました。
実際、マイケル・チミノもイーストウッドがいなければ映画監督になれることはなかったと後年語っています。
そして完成した本作『サンダーボルト』は、まさにアメリカン・ニューシネマのそれであり、共演陣の好演、タイトな脚本、手堅い演出、美しいロケーション撮影も相まって傑作と呼ぶに相応しい作品となり、ジェフ・ブリッジスがアカデミー助演男優賞にノミネート。
主題歌はポール・ウィリアムスの「故郷への道を教えて」が起用されました。
イーストウッド主演ということで、当時のキャッチコピーが“愛銃マグナム44から20m/mキャノン砲に強力パワー・アップ!”など、アクション大作として宣伝され、その存在も<アクション映画の大スター、イーストウッドの作品>という捉えられかたをされてきた本作ですが、本質的には『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970)、『バニシング・ポイント』(1971)、『断絶』(1971)や『地獄の逃避行』(1973)、『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』(1974)などなど、アメリカン・ニューシネマ時代特有の空気感を纏った作品とともに語られるべき作品であるといえます。
そんな本作ですが、日本では2000年に初DVD化され、以降何度も再発売がなされてきましたが、いずれも古いマスターを使った4:3のレターボックスの画面サイズのもので、今までHD画質のソフトは未発売でした。
今回の国内初ブルーレイ化では待望のHDマスターを使用、やっと美しいシネマスコープの映像を鑑賞頂けるかたちとなります。
また海外の映画研究家たちによる音声解説、テレビ放送版の日本語吹替音声も収録されます。
なお、本作の国内盤ブルーレイ発売で、70年代のクリント・イーストウッド主演作品は全作BD化を果たすこととなります。

<作品詳細>
Blu-ray:http://kingmovies.jp/?p=14370
DVD:http://kingmovies.jp/?p=14371