白い肌の異常な夜

廉価Blu-ray

白い肌の異常な夜


発売日
2020/08/05
品番
KIXF-748
販売価格
¥2,500+ 税

1971年/アメリカ映画/1971年公開
英題:THE BEGUILED

収録時間:本編約105分+映像特典
仕様:カラー 1080p Hi-Def 1層
音声:
①オリジナル英語(リニアPCM/MONO) 
②1975年版日本語(DTS-HD Master Audio/MONO/計約89分収録)
③1985年版日本語(DTS-HD Master Audio/MONO/計約92分収録)
字幕:
①日本語
②吹替補助日本語
③吹替補助日本語

映像特典:
★貴重なテレビ放送版日本語吹替音声をダブル収録!(1975年11月12日放送“水曜ロードショー版”&1985年1月17日放送“木曜洋画劇場版”/ともにイーストウッド=山田康雄)
★オリジナル劇場予告編

※日本語吹替音声はテレビ放送用のものをそのまま収録しております。吹替音源の無い部分につきましては、英語音声/字幕スーパーとなっております。
※吹替音声に関しましては古い音源のため、音声にお聞き苦しい箇所がございます。原版に起因するものであり、製品不良ではございませんので予めご了承下さい。


※仕様等、内容は予定のため変更になる場合がございます。
※商品写真は見本のため変更になる場合がございます。

STAFF

●監督・製作:ドン・シーゲル「ダーティハリー」「突破口!」
●原作:トーマス・カリナン
●脚本:ジョン・B・シェリー「真昼の死闘」、グライムス・グライス「パリの旅愁」
●撮影:ブルース・サーティース「ダーティハリー」「恐怖のメロディ」
●音楽:ラロ・シフリン「ダーティハリー」「突破口!」
●編集:カール・ピンジトーア「ダーティハリー」「恐怖のメロディ」
●プロダクション・デザイン:テッド・ハワース「キラー・エリート」「戦争のはらわた」
●美術:アレキサンダー・ゴリツェン「恐怖のメロディ」「愛のそよ風」

CAST

クリント・イーストウッド
エリザベス・ハートマン
ジョー・アン・ハリス
ダーリーン・カー
ジェラルディン・ペイジ
メエ・マーサー
パメリン・ファーディン
メロディ・トーマス・スコット
ペギー・ドライヤー

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《ローズマリーの赤ちゃん》をしのぐ衝撃の異色サスペンス。『ダーティハリー』クリント・イーストウッド×ドン・シーゲル監督、黄金コンビがコンビの最高傑作と自負する作品。


名匠シーゲル&イーストウッド師弟が既成のイメージを破り、
自作最高峰の一編と掲げた幻の傑作サスペンス。
また「恐怖のメロディ」と対をなし、
“監督イーストウッド”への助走ともなった貴重な一作。




【introduction】
監督ドン・シーゲル、主演クリント・イーストウッド。「ダーティハリー」を頂点として5本の作品でパートナーシップを組んだ最強コンビの3作目にして、ともにそのコラボレーションの最高傑作と公言する幻の一作。クリント・イーストウッド主演作で唯一DVD化されていなかった、イーストウッド主演作最後のDVD化作品(イーストウッドの主要作品としては「ペンチャーワゴン」が未DVD化で残っているが、これはリー・マーヴィン主演作)で、さらにはイーストウッドが劇中にて他人に殺される唯一の作品(しかも足を切断され、毒キノコで殺される!)という、非常に珍しくも貴重な一作だ。
ドン・シーゲルとの第2作、「真昼の死闘」撮影中、トーマス・カリナンの小説「欺かれた人々」を読んで気に入ったイーストウッドは、さっそく監督のドン・シーゲルに小説を渡した。シーゲルも同様にこの企画は大きな可能性を秘めていると同意し、映画化が決定。それはそれまで「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」のマカロニ・ウェスタン3部作の大ヒットとアメリカ凱旋後の「奴らを高く吊るせ!」「荒鷲の要塞」「マンハッタン無宿」等でアクションヒーローとしての地位を確立していたイーストウッド、そしてそれまでB級アクションやプログラムピクチャーのしがない監督だったシーゲルの両者にとって、まったく新たな試み、新境地開拓へ挑戦する野心作だった。内容は、それまでのアクションや西部劇から一転、女性の恐怖を描くゴシック風のスリラー。しかし公開当時、宣伝用のポスターではイーストウッドが銃をかまえ、あたかも南北戦争で大活躍して勝利を収めるようなアートワークで宣伝され、配給元のユニバーサルでは宣伝方針や公開規模などが揉めに揉めた結果、プレミア上映は中止、急に一斉公開され一週間で打ち切られた。足を切断され、毒キノコで殺されるイーストウッドの姿は衝撃的であると同時に、新しいイーストウッドの宣伝の仕方がまったく分からなかったのだろう。”
配給の姿勢に失望と苛立ちを覚えたイーストウッドとシーゲルだったが、作品の出来には両者とも非常に満足していた。特にシーゲルは「私が作った中で最高の映画。多分これから作る作品を入れても最高の作品だ。クリントも非常に喜んでいたのを知っている。」と語っている。クリント・イーストウッドやドン・シーゲルの作品は、そのネームバリューの大きさからか何故かアメリカン・ニューシネマの範疇で語られることが無いが、本作「白い肌の異常な夜」は、その内容の地味さと同時代性、そして配給元との関係性において、同じユニバーサル配給のニューシネマ「さすらいのカウボーイ」や「断絶」と非常に似通った運命を辿った作品といえる。所謂”呪われた傑作”である。
また特筆すべきは、本作撮影中にイーストウッドはドン・シーゲルについての短編映画「THE BEGUILED:STORY TELLER」を撮っている。この短編は後にテレビ放映されたらしいが、次に続く初監督作「恐怖のメロディ」の予行演習的な側面を持っている。事実、イーストウッドが初監督作に選んだその「恐怖のメロディ」は、アクションやウェスタンなどイーストウッドが得意としていた、客を呼べるジャンルではなく、「白い肌の異常な夜」をそのまま受け継いだかのような、女性に襲われる恐怖を描くスリラーである。そのようなことからも、本作「白い肌の異常な夜」は、アクションスターではなく映画作家としてのイーストウッドの原点ともいえる作品であり、イーストウッド自身が最も気に入っている作品の一つである。

【story】
南軍兵に撃たれ逃げ惑う頻死の北軍兵士マクバニーは、森で出会った少女エミーに救われ、ファンズワース女学院に担ぎ込まれる。そこは教師や生徒のほか、女性しか居ない文字通りの女子校だった。男に縁のない彼女達にとり、敵兵でしかも精
な男性の存在は心穏やかでいられぬもので、傷が癒えるまで仕方無く面倒を見て貰える格好となったマクバニーはその実、異性に焦がれる女達の思惑の的だった。複数の誘惑が交錯する中、純情な教師エドウィナの思いに応える風を見せつつ器用に立ち回る彼は、やがて平穏な隠れ家の筈だった女の園に潜む、暗黒へと陥る・・・。
北戦争末期、女性のみで自給自足の生活を営む寄宿舎に、足に重症を負った北軍の伍長が運び込まれた。献身的な看病を受けた伍長は徐々に回復するが、世間から隔絶した女だけの世界で欲求不満を募らせる女たちは次第に伍長の魅力の虜になっていく。そして欲望と嫉妬心、競争心に火がついたとき、そこには恐怖の惨劇が待っていた…。