断絶

Blu-ray

断絶 ≪最終盤≫


発売日
2020/05/13
品番
KIXF-666
販売価格
¥9,800+ 税

1971年/アメリカ
英題:TWO-LANE BLACKTOP

収録時間:本編約102分+映像特典
仕様:カラー 1080p Hi-Def BD50G×2枚

音声(DISC①):
①本編英語 リニアPCM(2.0ch)
②本編英語 Dolby True HD アドバンスド96Kアップサンプリング(2.0ch)
③本編英語 DTS-HD Master Audio(5.1ch)
④本編日本語 DTS-HD Master Audio(2.0ch)
⑤音声解説英語 DTS-HD Master Audio(2.0ch)

字幕:
①本編用日本語
②吹替補助日本語
③吹替補助日本語

各ディスク内容:
DISC①
本編102分、画面サイズ1:2.35
オリジナル英語(リニアPCM/2.0ch、Dolby True HD アドバンスド96Kアップサンプリング/2.0ch)
日本語吹替(DTS-HD Master Audio/2.0ch)
モンテ・ヘルマン、ゲイリー・カーツ音声解説(DTS-HD Master Audio/2.0ch)
本編用日本語字幕、吹替補助用日本語字幕、音声解説用日本語字幕

DISC②
★オリジナル予告編
★Monte Hellman:American Auteur-モンテ・ヘルマンドキュメンタリー
★On the Road Again-モンテ・ヘルマンがロケ地をめぐる
★Make It Three Yards-モンテ・ヘルマン×ジェイムズ・テイラーインタビュー
★Somewhere Near Salinas-モンテ・ヘルマン×クリス・クリストファーソンインタビュー
★Sure Did Talk To You-「断絶」制作の歴史
★Those Satisfactions Are Permanent-ローリー・バード、ジェイムズ・テイラーのスクリーンテスト映像

封入物:作品の詳細解説書(全88頁)

※一部映像及び音声にお見苦しい箇所がある場合がございますが、原版に起因するものであります。
※日本語吹替音声が収録の場合、音源のない箇所はオリジナル音源+字幕スーパーとなります。
※映像特典の一部はSDにて収録、またはSDで制作された素材をアップコンバートしたHDにて収録の場合があります。
※音声解説や映像特典等収録される海外の素材において、一部発言や表現に本商品のリリースとは関係ない、それぞれの素材制作当時の状況に関する内容が含まれている場合があります。
※映像特典は1080iにて収録の場合がございます。

※仕様等、内容は予定のため変更になる場合がございます。
※商品写真は見本のため変更になる場合がございます。

STAFF

●監督・編集:モンテ・ヘルマン
●製作:マイケル・S・ローリン
●共同プロデューサー:ゲイリー・カーツ
●脚本:ウィル・コリー、ルドルフ・ワーリッツァー
●撮影:ジャック・ディアソン
●音楽:ビリー・ジェイムズ
●キャスティング:フレッド・ロス、ジェニファー・シュル●衣装:リチャード・ブルーノ
●録音プロダクション:チャールズ・T・ナイト

CAST

●ザ・ドライバー:ジェイムズ・テイラー
●GTO:ウォーレン・オーツ
●ザ・ガール:ローリー・バード
●ザ・メカニック:デニス・ウィルソン
●オクラホマ・ヒッチハイカー:ハリー・ディーン・スタントン

明日は見すてた!人間のこころを拒否した若者は、果てしない地平をめざす。まじわらぬ線-。アメリカの黒い亀裂!
『イージー★ライダー』が勝ち得た自由は、『断絶』によって失われた。『断絶』は70年代の始まりであり、終わりでもある。




【INTRODUCTION】
『イージー★ライダー』(’69)の大ヒット以降、従来の大作映画の不振によりメジャースタジオが苦境に立たされていた状況下、ユニバーサル映画がピーター・フォンダ監督/『さすらいのカウボーイ』(’71)、デニス・ホッパー監督/『ラストムービー』(’71)とともに起死回生の若者向け企画として仕掛けた野心作。それまでB級映画の帝王ロジャー・コーマンの門下生であったモンテ・ヘルマン監督初のメジャースタジオ作品。出演に当時人気絶頂のシンガーソングライター、ジェームズ・テイラーとビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンの二人のロックミュージシャンを起用、そして名優ウォーレン・オーツが最高の演技を魅せる。ザ・ガール役に抜擢された当時新人のローリー・バードはまさに劇中の役柄そのままの少女で、ヘルマンはザ・ガールのディテールの着想を彼女から得ている。その後バードは79年に自殺、ヘルマンは最新作『果てなき路』(2011)をバードに捧げた。また実在する伝説のストリートレース組織、STREET RACERS INC.の映像も映るなど、アメリカン・モーターカルチャーの真の姿を捉えた映画としてもファンを魅了、作品のもう一つの主役ともいえる、撮影に使われた3台の55年型シェヴィのうち1台はのちに黒に塗装されて『アメリカン・グラフィティ』(’73)に登場、もう1台は『トランザム7000』(’77)のトランザムの排気音のオーヴァーダブ用車輌として使わるなど、映画史上もっとも有名な劇中車として知られている。70年代アメリカ、果てしなく続く道とガソリンスタンド、ただひたすら車を走らせる若者…。『イージー★ライダー』でワイアットとビリーが求めたアメリカン・ドリームは、『バニシング・ポイント』(’71)でコワルスキーが夢破れつつもみせた自由への疾走に変容し、ついには『断絶』で空疎な空気と閉塞感、疎外感とともに存在することがすべてであることとなった。映り込むものすべての行動原理は排除され、観る者の感情移入も受け付けずに漂う不穏な喪失感。初公開から40年、ニューシネマ時代のアメリカ映画の極北ともいえる『断絶』は、ヴェンダースからジャームッシュ、リンクレーターからタランティーノ、ギャロまで多くの映画作家たちの憧れであり続けている。もうひとつの『イージー★ライダー』として題材、物語、キャストなどあらゆる面で”売れる”期待を集めた本作。しかしヘルマンはその商業性をすべて排除、ロードムービーとしての純度を極限に高めることに拘った。結果スタジオと対立、不幸な公開形態を余儀なくされた『断絶』の興行惨敗により、ヘルマンは以降一度もメジャー
スタジオで作品を撮っていない。

【STORY】
深夜のストリートレースで儲けた賭け金を手に、レース用にチューニングした55年型シェヴィを南東方面へむけてとばすザ・ドライバーとザ・メカニック。停まるのは食事、燃料補給、そして車の整備のときだけだ。途中のダイナーで拾ったザ・ガールを後部座席に乗せ、無言のまま車を走らせる。そしてあるガソリンスタンドでポンティアックGTOに遭遇、2台の車はお互いのピンクスリップを賭けた長距離レースでワシントンDCを目指すことになる…。