バグダッド・スキャンダル

Blu-ray

バグダッド・スキャンダル


発売日
2019/05/08
品番
KIXF-606
販売価格
¥4,800+ 税

2018年/デンマーク=カナダ=アメリカ/2018年11月3日公開
英題:Backstabbing for Beginners

収録時間:本編約106分+映像特典約8分
仕様:カラー 1080p Hi-Def 1層
音声:①オリジナル英語 (DTS-HD Master Audio/5.1ch)
字幕:①日本語

映像特典:メイキング、日本版予告編、オリジナル予告編


※仕様等、内容は予定のため変更になる場合がございます。
※商品写真は見本のため変更になる場合がございます。

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STAFF

■原作:マイケル・スーサン
■監督・脚本:ペール・フライ
■脚本:ダニエル・パイン
■撮影:ブレンダン・ステーシー
■音楽:トドール・カバコフ
■製作:ラース・クヌードセン、ダニエル・ベーカーマン

CAST

テオ・ジェームズ、ベン・キングズレー、ジャクリーン・ビセット、ベルシム・ビルギン、デビッド・デンシック、ロッシフ・サザーランド、レイチェル・ウィルソン

200億ドルの巨額マネーはどこへ消えた?
国連史上最悪の政治スキャンダルがこれだ!
実話に基づくベストセラー小説を完全映画化した、驚愕のサスペンス!!


【introduction】
舞台はイラク戦争直前の2000年代初頭
1991年に起こった湾岸戦争の影響で、長年経済制裁が敷かれ、困窮が続いていたイラク国内。食料や医療品の不足で多数の人命が失われていた。2001年アメリカで同時多発テロが起き、サダム・フセインが大量破壊兵器を開発しているかどうかということが国連安保理で大きな議論になっていた。一方、2003年3月のイラク戦争開戦を挟んで国連主導で行われていたのが、本作で描かれている、オイル・フォー・フードと呼ばれる「石油・食料交換プログラム」である。

国連史上最悪のスキャンダルとなった「石油・食料交換プログラム」
フセイン政権下のイラク国民が経済制裁の影響を受けすぎているとして、1995年の安保理決議986に基づき翌96年から始められたプログラム。国連がイラクの石油を管理し、その販売金で食料を買う。それを市民に配給するという目的で始められた人道支援計画。総額640億ドル(当時の為替で7兆3600億円超)という巨額の予算のため賄賂や不正が横行し、2003年11月に終了した。当時、プログラムを管理していた国連事務次長のベノン・セバン自身(本作での役名はコスタ・パサリス〈通称:パシャ〉)の関与がのちの調査で明らかになった。少なくとも18億ドル以上の汚職が判明しているが、国連は調査協力を拒否したため現在も全貌が明らかになっていない事件である。

自身の体験を基に書き起こしたベストセラー小説の映画化!
国連職員として働いた経験のあるマイケル・スーサンが、自身の体験を基に書き起こした2008年の小説「Backstabbing for Beginners」が原作になっている。小説はウォール・ストリート・ジャーナルが選ぶ“ブック・オブ・ザ・イヤー”、CNNが選ぶ“ブック・オブ・ザ・ウィーク”に選ばれた。脚本は監督のペール・フライと『クライシス・オブ・アメリカ』(04)などサスペンス映画の脚本を多く手掛けるダニエル・パインが共同で書き上げた。

監督ペール・フライは『ストックホルムでワルツを』(13)でスウェーデン映画界最高の栄誉である第49回ゴールデン・ビートル賞で監督賞を受賞し劇場でもヒットを記録。2016年からデンマークで放送されたTVドラマ「Bedrag」に続き本作でもサスペンスに挑戦。主演のマイケルを演じたのはテオ・ジェームズ。イギリス・オックスフォード生まれの彼は世界的に大ヒットした『ダイバージェント』シリーズ(14-16)や『アンダーワールド』(03-17)で人気を博す。一方、難民キャンプに赴くなど社会問題解決にも関心が高く、本作はエグゼクティブ・プロデューサーも兼ねている。『ガンジー』(82)で第55回アカデミー賞主演男優賞受賞し、その後も主演男優賞、助演男優賞合わせ3度もアカデミー賞にノミネートされている名優ベン・キングズレーが、彼の上司で国連事務次長のパシャ役を務める。名作『ブリット』(68)で鮮烈な印象を残し、最近ではフランソワ・オゾン監督の『2重螺旋の恋人』(17)にも出演しているジャクリーン・ビセットが国連所長デュプレを演じている。

イラク戦争を描いたドキュメンタリーや劇映画は数あれど、本作はそのイラクで起こっていた世界56ヶ国2,000以上もの企業が絡む過去最大のスキャンダルを描いた初の映画となる。一説には200億ドルとも言われる未曽有の金額が流出した実際の汚職事件の謎を解き明かす重厚な社会派サスペンスである。サダム・フセイン政権時代の当時のフッテージ映像も使いながら、史実に基づく事件を積み重ね、ニューヨークとバグダットを舞台にして緊張感あふれるスリリングな物語が展開される。アメリカ配給は『ムーンライト』(16)などの新進気鋭の配給会社A24とディレクTVが担当したことも話題になった、国連の裏側を描く迫真のポリティカル・サスペンス。

【story】
2002年。24歳のアメリカ人青年マイケルは、念願だった国連事務次長の特別補佐官に任命され、国連が主導する“オイル・フォー・フード”プロジェクトを担当することになった。これはイラクがクウェートに侵攻したことによる経済制裁の影響で、貧困にあえぐイラクの民間人を救う人道支援計画。国連の管理の元でイラクの石油を販売し、食料に変えてイラクの国民に配る。一見理想的な政策に見えるこのプロジェクトに実はフセイン自身が関与し、国連を中心とした世界各国の企業や官僚機構がかかわっていることを知る。やがて世界に例を見ない巨額の詐欺事件に発展していくのであった。