アングスト/不安

DVD

アングスト/不安


発売日
2021/02/17
品番
KIBF-1865
販売価格
¥3,800+ 税

1983年/オーストリア
原題:ANGST(不安)|英題:FEAR(恐怖)|仏題:SCHIZOPHRENIA(統合失調症)|日本VHS発売時タイトル:鮮血と絶叫のメロディー/引き裂かれた夜

収録時間:本編約87分+映像特典約83分
仕様:カラー 1 6 : 9 片面2層
音声:ドイツ語(ドルビーデジタル/2.0ch)
字幕:本編日本語
BD・DVD共通映像特典:●監督インタビュー●ズビグニェフ・リプチンスキインタビュー●部分的音声解説(ジェラルド・カーグル、アーウィン・レダー、シルヴィア・ラベンレイター)●アーウィン・レダー本編ナレーション●海外予告編●海外ティーザー予告●日本版予告編●ギャスパー・ノエコメント映像●無修正地下道シーン

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STAFF

◆監督:ジェラルド・カーグル
◆撮影・編集:ズビグニェフ・リプチンスキ
◆音楽:クラウス・シュルツ

CAST

アーウィン・レダー
シルヴィア・ラベンレイター
エディット・ロゼット
ルドルフ・ゲッツ
クバ

本物の≪異常≫が今、放たれる。後悔してももう遅い。世界各国上映禁止。オーストリアを震撼させた一家惨殺事件を完全映画化。観る者の心に取り返しのつかない深い傷跡を残す、耐性と覚悟を要する痛恨の衝撃作が国内初BD・DVD化。




【INTRODUCTION】
1980年1月、殺人鬼ヴェルナ―・クニーセクが起こしたオーストリアでの一家惨殺事件。10数年の刑期を終えて予定されていた出所の1ヵ月前、就職先を探すために3日間のみ外出を許された際の凶行だった。決して世に放出してはならなかったこの狂人の異様な行動と心理状態を冷酷非情なタッチで描写した実録映画が『アングスト/不安』である。斬新なカメラワーク、狂人のモノローグで綴る構造、そして全編徹底された冷たく陰鬱なトーン。描かれる内容もさることながら、作品自体が<異常>であり、その凄まじさは他に類を見ない映画史上に残る芸術性をも発揮、観る者の心に深い傷痕を残す。1983年公開当時、嘔吐する者や返金を求める観客が続出した本国オーストリアでは1週間で上映打切り。他のヨーロッパ全土は上映禁止、イギリスとドイツではビデオも発売禁止。アメリカではXXX指定を受けた配給会社が逃げた。ジェラルド・カーグル監督はこれが唯一の監督作。殺人鬼の心理を探るという崇高な野心のもと全額自費で製作、全財産を失った。発狂する殺人鬼K.を熱演したのは『U・ボート』(81)のアーウィン・レダー。撮影、編集は『タンゴ』(81)でアカデミー賞最優秀短編アニメ賞を受賞したほかジョン・レノンやミック・ジャガーなどのMVでも知られる映像の魔術師ズビグニェフ・リプチンスキ。冷徹なエレクトロサウンドは元タンジェリン・ドリーム、アシュ・ラ・テンペルのクラウス・シュルツが担当した。『カルネ』(94)のギャスパー・ノエ監督は本作を60回鑑賞、自身の作品で常にオマージュを捧げている。シリアルキラー映画の極北『ヘンリー』(86)の欧州版といわれるが、製作は『アングスト/不安』が3年早い。焦燥と不安を表現し、止めどなく動く主人公の姿を追いながらも、心の中を体感するような感覚すら得る映像世界。抑圧された狂気の恐ろしさ、封印された恐怖の最高点を、思い知る時が来た。

【STORY】
刑務所を出所した狂人が、とたんに見境のない行動に出る。

【劇場公開時について】
新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言で多くの映画館が営業休止に追い込まれ、営業再開後もその影響により苦しい状況が続いたなか、7月3日に公開となった『アングスト/不安』は初日から誰も予想だにしなかった観客動員を記録。メイン館のシネマート新宿では最大キャパシティのスクリーン1で満席続出、関西のシネマート心斎橋では初日から10日間、20回連続満席を記録。その勢いはそのまま持続し、シネマート新宿では9週間におよぶ大ロングラン、全国的にも各地ミニシアターで大ヒットとなった。これは平時でも珍しい現象であり、劇場未公開に終わっていた旧作洋画としては過去に例をみない驚異的な興行。各映画館が通常の50%のキャパシティでの営業を余儀なくされるなかのまさかの大ヒットに、一部の映画館からは「アングストはミニシアターを救う」という言葉まで生まれ、コロナによる苦境を粉砕、突如映画界に出現した最狂外道として大きく話題を集めた。

【注意】
本作は、1980年にオーストリアで実際に起こった事件を描いております。当時の司法制度では裁ききれなかった為に発生した事象であり、本映画をきっかけとして以降大きく制度が変わりました。劇中、倫理的に許容しがたい設定、描写が含まれておりますが、すべて事実に基づいたものであります。本作は娯楽を趣旨としたホラー映画ではありません。実在の殺人鬼の心理状態を探るべく制作されたスリラー映画です。特殊な撮影手法と奇抜な演出は観る者に取り返しのつかない心的外傷をおよぼす危険性があるため、この手の作品を好まない方、心臓の弱い方はご鑑賞をご遠慮下さいますようお願い致します。またご鑑賞の際には自己責任において覚悟してご覧ください。