「死ぬまでにこれは観ろ！」のキングレコードが放つ、新シリーズ“永遠女優-Eternal Actress-”第1弾！ 永遠女優“ナスターシャ・キンスキー”の出世作となった、名匠ロマン・ポランスキーによる文芸ロマン大作！
＜1984年にテレビ放送された日本語吹替版をついにディスク初収録！＞

【INTRODUCTION】
原作はトマス・ハーディが1891年に発表した小説『ダーバヴィル家のテス』。英国ドーセット州の片田舎を舞台に、貧農の出の美しく気高い女性テスが見舞われる悲劇的運命を、詩的な映像と華麗な時代衣装で描いた文芸ロマン大作。本作は監督のロマン・ポランスキーの元妻で、チャールズ・マンソン一家に惨殺された女優シャロン・テートが、生前『テス』の原作を気に入り、ポランスキーに映画化を薦めていたことがきっかけで製作されている。ポランスキーにとって、シャロンの分身的存在であり、実際の交際相手でもあったのが当時18歳のドイツ出身の新進女優ナスターシャ・キンスキー。すでに映画出演はしていたものの演技経験の浅かったナスターシャは、本作で薄幸の女性テスを見事なまでに演じ切り、世界的女優への道を切り開いた。172分という超大作だが、テスと完全に同化したナスターシャの凛とした美しさに最後まで飽きさせない。女優としての彼女が最も輝いていた時代の忘れがたい名作ドラマ。

★1980年度アカデミー賞 撮影賞・美術監督装置賞・衣装デザイン賞受賞/作品賞・監督賞・作曲賞ノミネート
★1980年度ゴールデングローブ賞 外国映画賞・新人女優賞受賞/1979年度セザール賞 作品賞・監督賞・撮影賞受賞

【STORY】
19世紀末の英国ドーセット地方マーロット村。貧しいダービフィールド家に美しい娘テスがいた。一家の生活を助けるため、テスは遠戚のダーバヴィル家に奉公に出された。この家の放蕩息子アレックに早速目をかけられたテスだったが、ある日森の中でアレックに強引に犯されてしまう。傷心したテスは実家へ戻ったが、彼女はアレックの子を身籠っていた。出産したものの赤子はすぐに病死してしまい、村の人々の冷たい視線に耐え切れなくなったテスは再び家を出て、遠く離れた酪農場で働き始めた。そこでテスは進歩的で心優しい青年エンジェルと出会い、互いに激しい恋に落ちる。ついにエンジェルのプロポーズを受け入れたテス。初めて掴んだ幸せの中で、テスはエンジェルの許しを乞うために自分の過去を包み隠さず打ち明けた。しかしその告白に激しく動揺したエンジェルは自暴自棄となり、彼女を置いて姿を消してしまう。最愛のひとに拒絶され、ひとり残されたテスの流転の人生が始まった…。