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[文代役・五十嵐めぐみ]

※明智小五郎の助手・文代役で人気を博した五十嵐めぐみさんに、出演者として思い出に残る3作品についてお話を伺いました。

 最初はやっぱり、第3作の『死刑台の美女』ですね。このシリーズで、まさか文代があんな目に遭うとは思っていませんでした(笑)。お芝居とはいえ、けっこう痛い思いをした記憶がありますね。井上(梅次)監督からは現場で「もうちょっとよく見えるようにしてくれ」なんて言われたり(笑)。今はもう、いろいろな意味で、ああいったシーンを演じるのはムリだと思います。
 脚本を読んだ段階で「怖い!」と思ったのが、第7作の『宝石の美女』です。これは原作が『白髪鬼』なんですよね。どんな作品になるのか、ドキドキしながら撮っていました。
 もうひとつ、強烈に印象に残っているのが第17作『天国と地獄の美女』です。この作品の「パノラマ島」の描写は凄かったですね。これは確かお正月に放送したスペシャルだったので、お子さんとかもご覧になっていたんじゃないかと思うんですが……大丈夫だったんでしょうか(笑)。

女優/五十嵐めぐみ

五十嵐めぐみ
第2話 浴室の美女

いがらし・めぐみ:1954年生まれ。愛知県出身。「松浦竹夫演劇研究所」を経て、天知茂が社長を務める「アマチプロゼ」に所属。脚本家・宮川一郎の命名により「森田めぐみ」の芸名で活躍後、ポーラテレビ小説『さかなちゃん』(76年)のヒロイン役を射止めたことを機に「五十嵐めぐみ」と改名し、現在に至る。『美女シリーズ』には77年の第1作から、82年の第19作まで出演。結婚・出産を経て88年に女優業に復帰後もさまざまな作品で活躍しており、近年の主な出演作に『法医学教室の事件ファイル』シリーズなどがある。